元リンゴ屋の店主が営む本屋『無用之用』で知った本の新しい楽しみ方を種明かし!

今回ご紹介するお店は、神保町のメインストリートともいえるすずらん通り、通り沿いのとある雑居ビルの3Fにオープンした「無用之用」という本屋です。

神保町の古書店といえば、どこか古めかしく雑多な印象がありませんか?

それが無用之用では、店内を花や植物が彩り、コーヒーやビールまでもが楽しめる場所になっています。

神保町のなかでも、新進気鋭である本屋の魅力を皆さんにお届けします。

無用之用とは

無用之用は2020年6月、神保町にオープンした新刊と古書を取り扱う本屋さんです。

店名には、効率や生産性ばかりが問われる現代社会において、「無用に思えるものに潜む本当の価値」という意味を持つ、無用之用な本を通じて今を見つめ直すという想いが込められています。

無用之用の店名が書かれた旗の写真

さまざまな本との出会いの場

全体を写した店内の写真

エレベーターを降りると広がる本に囲まれた空間

古書を扱う神保町の本屋というと、古めかしく雑多なイメージがありますが、店内は清潔感があり、花や植物が飾られている広々とした空間になっています。

備え付けのカウンターでは、コーヒーやビールも提供されており、本を読みながらゆったりとした時間を過ごせます。

無用之用の楽しみ方を徹底解説!

無用之用は神保町の本屋のなかでも、一風変わった雰囲気を持っていますが、そこに隠されている魅力をご紹介。

これを読んだ後にお店に行けば、きっと充実した時間になることでしょう。

棚のジャンル分けがユーモアでいっぱい

一般的な本屋だと、例えば宇宙に関連する本を探す時、そのコーナーは「科学」のようにな名称でジャンル分けされていると思います。

一方、無用之用ではそのようなジャンル分けをしていません。

店内の本棚の写真

言葉を頼りに新たな本選び

この棚には、「宇宙には誰がいますか?」という言葉が代わりに添えられています。

このようなスタイルにしている理由は、「本のタイトルではなく、このような問いから、未来を切り拓くヒントを得てほしい」という、店主の片山さんの想いがあるからだそうです。

言葉を頼りにして本を探してみると、自分の好みだけでは手にしなかったであろう存在に気づき、新たな本との出会いに浸れます。

人とのつながりを感じられる場所

リンゴの木箱を使って作られた本棚に収められている本は、実はその半数近くがお店とのつながりがある方々によってセレクトされたもの。

店内の本棚の写真

みんなのアイデアがつまった本棚

さまざまなお客さんからの意見を聞き、その人にとって「役に立たなさそうで、実際は大きなヒントや知恵を得た本。」

すなわち無用之用である本が、棚には並んでいます。

「人とのつながり」を大切にしているお店だからこそ、このようなユーモアあふれる本棚の仕掛けができているのです。

花や緑の清潔感ある店内

店内には、季節の花や植物が至るところに飾られていますが、そのセレクトは片山さんによるもの。

店内に生けられた花の写真

季節のお花は店主・片山さんのセレクト

店内の写真

気持ちが安らぐ落ち着きのある空間

ドライフラワーが飾られた本棚の写真

美しく飾られたドライフラワーたち

明るく清潔感のある店内は、女性一人でも気軽に足を運びやすい印象です。

無用之用を僕に紹介してくれた方も女性で、「居心地が良くて落ち着く場所」と言っては、すでに一人で何度も足を運ぶくらいのファンだそうです。

カウンターで楽しむドリンク

店内に備え付けのカウンターでは、コーヒーやビールなどのドリンクが味わえます。

店内で味わえるビールの写真

本とともに味わう1杯

特にビールは、フランスの「クローネンブルグ1664」というクラフトビールが用意されており、柑橘系のフローラルさと甘さを感じさせてくれる軽やかな味わい。

片山さんとカウンター越しに交わすウィットに富んだ会話も、非常に楽しいひとときです。

ついついお酒が進んでしまいますので、飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう笑。

店主の片山 淳之介さんについて

店主の片山さんは、もともと神保町でリンゴ屋の店主を営んでいた異色の経歴の持ち主。

事情により店を閉店しなければならず、そのタイミングで出会ったのが、issue + design という会社で代表を務める共同経営者の筧 裕介さん。

「神保町は個性豊かなが多く、人と人がつながる場所を作りたかった」という片山さんの想いに対し、市民と一体になったプロジェクトを行う筧さんとも意気投合し、神保町ならではの新しい本屋を作るに至ったそうです。

本屋を通じて無用の知と出会い、共有・交換し、そこから生まれたアイデアが未来を創造する、「知識の交差点」をめざしたお店づくりに邁進しています。

まとめ

神保町の本屋、「無用之用」をご紹介いたしました。

ここは、本を売っているだけの本屋ではありません。

「人と人とのつながり」「一歩立ち止まって自分を見つめ直すこと」など、急ぎ足な現代社会で忘れがちな大切なことについて、改めて気づかせてくれる、考えさせてくれる場所でもあるのです。

店内に積み上げられた本の写真

新たな自分に本を通じて出会う

本を通じて現在と過去の自分に向き合い、新たな知から、未来の自分を創り出すきっかけに出会えるかもしれません。

そんな本や店主との会話、ご自身の本選びの時間をぜひお楽しみください。

店舗情報

無用之用
住所 東京都千代田区神田神保町1-15-3 サンライド神保町ビル3F
営業時間 12:00~19:00
定休日 月・その他不定休

※最新情報は、以下のリンクから。

参考 BOOK SHOP 無用之用オフィシャルサイトhttps://issueplusdesign.jp/muyonoyo/ 参考 BOOK SHOP 無用之用Instagramページhttps://www.instagram.com/bookshop.muyonoyo/ 参考 BOOK SHOP 無用之用Twitterページhttps://mobile.twitter.com/muyobooks

 

 

 

 

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