【作例付き】FUJIFILMのカメラで楽しむカスタム『Bright Summer』を徹底解説!

フィルムシミュレーションのカスタム『Bright Summer』を紹介する記事のアイキャッチ

FUJI X WEEKLY】の管理人、リッチーさんの許可のもと、今回は彼オリジナルの『Bright Summer』というカスタムを用いて、作例とともに解説していきます。

Bright Summerとは

Bright Summerというカスタムは、管理人のリッチーさんオリジナルのカスタムです。

ドバイの写真家プリートさん(Instagram)の写真をもとに、クラシッククロームをベースにしています。

 

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※上記はプリートさんのInstagramから引用。

撮影した写真は明るくやや黄色を帯びていて、暖かさのなかにも発色の良さを楽しめます。
特に青空、建物などの無機物は、撮って出しでも商業写真のようなキレイな写真に仕上がる印象です。

Bright Summerの由来は、プリートさんの投稿がビーチや建物の写真が多く、リッチーさん自身が「明るい夏の日を思い出す」という意味でこの名前を付けたそうです。

カスタム方法について

Bright Summerを試すカスタムは以下のとおり。

【カメラを起動】→【メニュー】→【カスタム登録/編集】から設定してみてください!

Bright Summer
フィルムシミュレーション:クラシッククローム
グレイン・エフェクト:OFF
カラークロームエフェクト:強
カラークロームブルー:OFF
ホワイトバランス:色温度7100K、レッド-4、ブルー-2
ダイナミックレンジ:DR400
Dレンジ優先:OFF
トーンカーブ:ハイライト-2、シャドウ-2
カラー:+4
シャープネス:0
ノイズリダクション:-4
明瞭度:-5
露出補正:+1~+2
ISO感度:オートで6400まで

作例

Bright Summerのカスタムで撮影した写真をお届けします。

※作例の写真はすべて撮って出しです。

今日はいつもの緑道を中心に散歩しながら、気になるもの・惹かれたものをパシャパシャと。

自然

家の近くには長く続く緑道があり、季節の移り目を感じながら歩いてみました。

路地裏の写真

緑道の写真

公園の写真

写真を振り返ると、このカスタムで写す緑色は、やや黄色が強くなります。
露出はどれも+1で、±0に比べるとかなり明るめです。

しかし、ハイライトやシャドウの設定値をマイナスにしているためか、露出の数値ほど写真が明るすぎるということにはなりません。

彼岸花の写真

緑道に咲くヒマワリの写真

まだ夏の面影を残す向日葵たち

写真としては黄色がやや強めですが、花の色合いはそのまましっかりと写し出してくれます。

ただ、白い花は露出が高いからか、白飛びしがちな印象があったため、今回は撮るのを避けています。

建築物

このカスタムには、建築物を含める無機物、特に白い建物をキレイに見せてくれる印象がありました。

道すがらのマンションや建物に目を向けると、いい写真が撮れるのかもしれません。

マンションのベランダを写した写真

工事中のマンションの写真

マンションと青空の写真

建物の外階段の写真

外階段のサビもどこか懐かしさを感じさせる

人がいる風景

人にフォーカスを当てた写真にも、どこか明るいキラキラした様子を残してくれます。

歩くカップルの後ろ姿の写真

親子で歩く写真

公園で遊ぶ子供たちの写真

いつもの街並み(池尻大橋~中目黒)

中目黒周辺もスナップ。もし僕と同じくX-Pro3を使っている場合は、ぜひOVFでの撮影がオススメ。

EVFで液晶やファインダー越しに色味を見るのではなく、直感でバシバシ撮るのが楽しいカスタムだなと感じました。

今回の写真も、そのほとんどがOVFで撮影し、そのまま撮って出しで使っています。

まずは池尻大橋付近から

首都高を写した写真

案内標識の緑と青空のコントラスト

国道246号線を写した写真

246を横切って目黒川沿いへ

目黒川から路地裏を写した写真

池尻大橋付近の目黒川沿いは、中目黒に比べるといつも落ち着いていて静かです。

同じ川沿いのはずなのに、雰囲気がガラッと変わるのが目黒川の魅力ですね。

てくてく歩きながら、そのまま中目黒へと向かっていきます。

目黒川の写真

天神橋から見る目黒川がお気に入り

マンションの踊り場を写した写真

目黒川の桜並木から写す空の写真

目黒川から見上げる空

午後の時間帯になると、空の青をやさしく写し出してくれる印象があります。

アメリカ出身のミュージシャン、ベン・ハーパーいわく「ここには空がある」
中目黒はそんな街なんですよね。

桜並木から青空が抜けるように見える気持ちいい場所なんです。

COWBOOKSの店先を写した写真

COWBOOKS

COWBOOKSの本の写真

Aesop 東京店の写真

Aesop

山手通り

山手通りも、両側のビルを境に青空がキレイに見える場所です。

カスタムの注意点

カスタムを使ってみて、注意すべきだなと思った点は2つ。

午前と午後で色味が少し変わる

太陽の位置が変わるからか、午後の時間帯に撮影した写真は黄色がかなり強めに感じました。

特に白い外壁の建物の場合は、写真全体が黄色っぽく仕上がると思います。

「いつもの街並み(池尻大橋~中目黒)」という見出しの写真はすべて午後の時間帯なのですが、黄色っぽさを感じませんか?

一方、それより前の見出しは午前中に撮影した写真がほとんどなのですが、黄色感は強すぎず、緑や青が残っているような気がします。

カスタムに適した機種が限られる

FUJI X WEEKLYのリッチーさんいわく、Bright Summerのカスタムに適した機種は「X-Pro3、X-T4、X100V」だそうです。

他の機種でも設定はできるのかもしれませんが、望んだ写真を写せるかどうかは確証がないため、FUJI X WEEKLYのサイトから、お使いのカメラのイメージセンサーに合わせたカスタムがオススメです。

まとめ

Bright Summerのカスタムおよび作例をご紹介しました。

夏もそろそろ終わりのため、慌てて夏感のあるカスタムを用いて、街に繰り出して見ました。

青を引き立てたければ午前中、フィルムのような黄色・茶色系の写真をめざしたい場合は、午後にかけての撮影がオススメです。

使用機種やシチェーションの制約は少しだけありますが、新鮮な色味を味わえるカスタムですので、ぜひご自身のカメラで試してみてください!

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