「お前は必ず後悔することになる」
この言葉は、僕が勤めていた当時の会社の人事部長から、退職直前に言われた言葉です。
結論から言うと、会社をいつ辞めた後の人生が後悔するかどうか、それを決めるのは自分次第だと僕は思っています。
それはどういうことなのか?後悔はするのかしないのか?
今回は社会人1年目で、過去の自分と同じように今の仕事を続けるべきかどうか悩んでいる方に向けて、忘れないでほしいことをお伝えしていこうと思います。
目次
就職活動だけで自分の将来が決まるわけではない
「就職活動=自分の将来が決まる」という考え方を持っている学生が、実は多くいます。
僕も学生時代はそのように思っていましたが、転職活動を経験した今、その考え方は自分のためにならないことに気づきました。
たった数か月の就職活動で分かるのは、会社の外面にすぎません。
実際に働いてみない限り会社の本当の姿は分からず、そこで初めて気づくこともたくさんあるのだと思います。
仕事の内容や人間関係がつらく、そこから逃げ出したとしても、そこであなたの人生が終わるわけではありません。
むしろ、これから自分の人生を新しく作り直すこと、作り上げることができるチャンスを得たという見方ができます。
だからこそ、前を向いて一歩ずつ踏み出しさえすれば、自分の将来を設計し直すことができるはずです。
「とりあえず3年」という呪い
入社した会社で「とりあえず3年」という言葉は、まるで呪いのように新卒の社会人にインプットされている印象があります。
しかし、「仕事が嫌で仕方がない」「会社に行くのがつらい」など、働くモチベーションを失った時点で、当初の自分の理想や情熱を取り戻すのは難しい状態です。
であれば3年間も無理をせず、1年目だろうが2年目だろうが、新しい道を探すべきだと僕は考えています。
「若さ」というのは、特に20代に許されたブランドです。
たとえ短期間で退職しても、退職理由を明確に説明してやる気や誠意を示せば、「若さ」を買われて採用のチャンスをくださることもあります。
社会人としての年数が浅く、働き方や社会に染まっていない時期だからこそ、軌道修正をして新しいキャリアを重ねやすいのです。
職業の選択肢は限りなく広い
世の中にある職業の数は、数百種類以上にのぼるといわれています。
今の仕事が合っていなくても、自分の天職と言える職業は必ずどこかにあります。
であれば、嫌な気持ちを抱えたまま会社に行くより、転職によってすべてをリセットするという選択肢も頭の中に入れておくと、いつでもスムーズに動けるようになります。
後悔するかどうかは自分次第
「転職すると後悔するんじゃないか」と考えている方が、なかにはいらっしゃるかもしれません。
ですが、後悔するかどうかはすべて自分次第です。
転職に正解はありません。
「転職して良かった」「今の自分の仕事が好きだ」と言うには、自分自身がそのような人間にならなければなりません。
他人や周りの環境のせいにするのではなく、自分と向き合い、自分で答えを出すことが転職をするうえで大切だと思います。
「後悔しないためにできることは何か?」を考えて行動することが、未来の自分を作る唯一の手段ではないでしょうか?
仕事より自分の体調のほうが大切
特に1年目だと、「社会人って何なのか?」「仕事って何なのか?」など、働くことに対してすべて手探りの状態です。
ときには、無理をして頑張ってしまうこともあることでしょう。
もちろん、仕事を覚えていくうえで、限界値を超えなければならない瞬間はあります。
それを乗り越えることが、自分の成長につながるときもあるからです。
しかし、頑張りすぎたことで、適応障害やうつ病の症状に悩まされる方もいます。
最終的に精神と肉体が崩壊しかけてしまうくらいなら、その環境を捨ててしまうほうが良いくらいです。
僕も当時はこれからが不安で仕方ありませんでしたが、仕事を辞めたことで気持ちが落ち着き、今の仕事を好きになれたことで充実した毎日を過ごせています。
仕事ではなく、自分の身体を何よりも優先しましょう。
身体を壊してまでする仕事なんて、あなたがすべきことではありません。
あなたがいなくても会社は何も変わらない
辞めることで、「会社に迷惑がかかるのでは」と心配になってはいませんか?
ご安心ください。
あなたが辞めたとしても、一部を除いたほとんどの会社は、いつもどおりの毎日が続きます。
辞めた後の業務に支障が生まれたとすれば、それはあなたではなく、会社のシステムに問題があると考えるべきでしょう。
余計な事を考えず、まずは自分のことを大事にしてください。
情が生まれてしまえば、いつまでも自分だけがつらい思いをする原因になってしまいます。
変に周りを気にし続けるより、自分の気持ちに正直になった行動を心がけたいものです。
まとめ
入社して日が浅いのに自分の仕事について悩むことは、決して悪いことではありません。
それは、自分の人生について、あなたが真剣に考えている証だからです。
だからこそ、「自分が幸せになれるような働き方や仕事をしたい」と思うのは自然なこと。
悩み続けるのではなく、「自分はどうしたいのか?」を考えてみましょう。
そして、出した答えに向かって行動することが、今と未来の自分を変える結果にきっと結びつくはずです。